ドイツでしか働いたことのない私が日本企業で仕事をしてみて分かったこと。

去年、デザインの勉強をするために日本へ帰国。スクールに通いながら日本企業でバイトもしてみたんですが、ドイツでの働き方と何かも違いすぎて大混乱。働いてみて分かったドイツの働き方・考え方の違いについてお伝え出来たらなと思います。

大学卒業後にドイツ移住、ワーホリ、就労をしてきた

大学4年生の頃にドイツ移住を決め、知り合いもいないドイツに語学力もないまま移住した私。

そこから色々な出会いや経験を積み、知り合いのツテで日系企業で働くことができました。

ドイツにある日系企業での仕事。働き方はドイツ寄り

ドイツにあれどドイツの法律に従わなければならず、さらに働いている人たちは日本人の他にドイツ人、台湾人などもいたので、仕事の仕方もドイツ寄りでした。

私は日本の企業で働いたことのないペーペーだったので正しいビジネス日本語や作法を知りません。なので、他の日系企業の来訪時などは粗相をしてしまうこともありました…。(片手が塞がっていて名刺をもう片方だけで受け取ってしまったり、コーヒーを淹れている時にカップを割ってしまったり…)

でもドイツに長年住まわれている社員さんが多かったり、先輩も日本人ではなかったので、働きやすくとにかく環境が良かったです。

転職の勉強に集中するため日本へ帰国。事務のバイトも始めたけど…

しばらく同じ業種で働いていましたが、苦手な数字を扱う業種で仕事内容も好きではありませんでした。

そして「自分の興味がある仕事をしたい!」と思うようになり、働きながらの勉強は無理があったのと、ビザ的にバイトをしながら勉強することができなかったので、日本で真剣に勉強しようと本帰国することに。

ライティングやデザインの副業をしながらWEBデザインのオンラインスクールでデザインを学び、旅行会社でのアルバイトも始めました。

関西では有名?な阪急交通でのバイトだったんですけど、面接で契約内容についての説明を受けている時に「アルバイトで採用だけど、そのまま派遣期間を終えて社員になってほしい」と言われました。

「え?ややこしすぎない?(笑)」と思ったんですけど、アルバイト期間1年→派遣期間10年ほど→社員というステップらしいですね。社員になるまで10年派遣を頑張るのか…すごいなあ(他人事)

とりあえずデザインの仕事が落ち着くまで働きたいだけだったのでアルバイトとして働くことにしました(笑)。

そこから色々な体験をしてしまい、今でもそのことがトラウマに…(カフェのバイトとかにすれば良かった…)

仕事よりも人間関係がめんどくさすぎた田舎の会社

地元の支店には20名いないほどの人が働いていました。圧倒的に男性が少なく、女性陣が強かったように思います。

女性の中にはお局さんとその取り巻き達がいて、私の教育担当だった女性が軽いイジメにあっている状況でした。

お昼はその先輩を省いていたり、先輩の私への教え方が適当すぎると裏で悪口を言っていたり、とにかくやることが小学生…。わたしは長居する気が毛頭なかったので、どっちつかずな感じで接していました。

仕事内容は主にコールセンターのような感じで、チラシを見て電話してきたお客さんの対応をするということだったんですけど、電話だからか謎に威張ってるお客さんが多かったです。

特に年配の人が多く利用するので、常連の人とかもいるわけです。

正しい情報を伝えるのに時間がかかりすぎるとクレームになったり、無理難題な要求をしてくる人もいたりで…もう二度としたくないですね。コールセンター。時給が高い理由が分かります。

少しでもミスったりするとお局と取り巻き達が一瞬で文句を言いに来ます。バイトなのにストレスオンパレードでしたw

地元の友達いわく田舎ほどお局が多いとのこと

地元の友達にお局さんのことを相談してみると「わたし地元の色々な企業で働いてきたけど、1社に1人以上はお局いたよー!」と言われました。若いだけで冷やかしてくるおばちゃんや、男性社員にモテるからイジメてくる先輩など、さまざまなお局さんがいるようです…。

他の地域は謎ですけど、友達いわく田舎の方が妬みを持ちやすい人が多いからお局さんが多いと言ってました。

そして、先ほど話したお局さんなんですけど、お局のせいで今までにも何人かバイトが辞めていること、仕事にミスが多いこと、先輩をイジメていることが浮き彫りになり(わたしが上の人にチクったんですけど(笑))、最終的にわたしが辞めた後にクビになったらしいです。

その発端も先輩がついに耐えきれなくなって自主退職を希望したのが原因で、わたしに先輩の担ってた業務を任したいと上の人が相談→「え?私も来月末に辞めますけど…?」という流れで今までのお局の失態をチクりました(制裁)

その先輩は社員を目指して10年近く派遣として働き、やっと正社員になったのにお局のせいで辞めることに…。しかもその先輩は40代独身の実家暮らしだったので「仕事辞めて、この先どうするの!?」と勝手に心配していました。今はどうしているんだろ…。

人の人生を狂わしたお局は今まで親に可愛い可愛いと育てられてきて、30代後半になっても自分の何が悪いのか分からないという性格をしているので一生他人を傷つけて生きていきそうです…。

当時はわたしも、家に帰っても休みの日でも仕事のこと考え、ひどい時はタートルネックを着た時など、首に何か刺激があると吐き気が止まらなくなるほどのストレスになっていました。

働いてみて分かった日本とは違うドイツの働き方

ストレスがやばかった日本に比べて、やっぱり働きやすいドイツ。どちらの国でも働いた経験から、日本とドイツの仕事への姿勢や考え方を紹介したいと思います。

無駄な付き合いがない

日本では仕事後に飲みに行ったり、年末年始に飲み会があったりしますがドイツにはその文化がないので、ドイツの日系企業でも飲み会があると参加しない人が多いです。

税理士などの場合はランチはみんなで食べて仕事のアドバイスやコツなんかの話をすると聞きましたが、日本のような酒を交えての無駄な飲み会は無いみたいです。

無駄な仕事はしない

残業が禁止されているドイツ。さらに過剰なサービスなんて一切しません。

なので、時間内で効率よく仕事をこなし、お客様第一みたいな無駄な仕事はしません。

残業が多くても生産性が低い日本と言われていますが、ドイツを見習ってほしいですね。

休みが堂々と取れる

大手企業でも2週間~1か月単位の有給を取るのって気を遣いますよね。

しかも社会人1年目は有給が数日しか取れないなんてことも普通。

ドイツの法律では「週6日フルタイムで働く労働者に最低24日間の有給休暇を与える義務がある」と定められているので、新社会人でも必ず24日の有給が取れます。

さらに1年ごとに有給日数が増えていくので、長年働いていればより長い有給日数を得られるのです!

給料アップの交渉ができる

ドイツでは面接時に自分の能力に見合った給料を提案するのが普通です。

他にも専門的な知識で業績を上げることができたり、ノルマを大きく上回る働きを見せたりすると、給料アップの交渉も可能です。

現に、わたしの先輩も入社以来仕事の効率度が上がり、クライアントからの信頼も得ていい仕事をしていたので、毎年給料アップを提案していました。そして、ちゃんと希望額に上がっていました(笑)。

お金に関してあまり詳しい話をしたらマナー違反みたいなところがある日本では考えられません…。

さいごに

初めて日本企業で働いてみて、「やっぱり日本人って仕事以外にも疲れる場面が多いな…。」と感じました。

そして過剰なサービスのせいでストレスと手間が増えて、仕事量も増えているのが残念です。

ドイツのサービス砂漠にはビックリしますが、日本ももう少し肩の力を抜いて仕事ができたら幸せなのになーと思うのでした。

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